なかはらみほこ

■ KANEKO ART TOKYO 石の音 2007 - 2017
 ー Sound of Stones 2007 - 2017 ー

 新しい作品は、新しい考え方や方法で作る、斬新さや面白さがある。
古い作品に手を加えることは、考えを練りながら深めていく、落ち着きと面白さがある。
時が経って作品を振り返ると、過去に自分が何をやろうとしたのか、よくわかる。
その時でないとできないこともあるし、今になってできることもある。
最初に考えたイメージを最後まで残した作品、やっていくうちに全く違う作品になったもの、
また、未来へ持ち越した作品もある。
最後まで変化し続けることが大切だと思う。

ー なかはらみほこ 2018年9月






『小さい松の木々』も堆肥をよくやり、よく育てたら、
それなりに伸びて『作品』になる。

『その位置』は『その位置にある松の木』が輝かせる。
山の向こうに『大きい松の木』があっても、そこだけを輝かせるのであって、
その向こう側まで輝かせることはできない。
だからそれぞれの位置に、『その位置を輝かせる松の木」がある。
小さくても、大きくても、『その位置』は『その松の木』が輝かせる。

ー 石の造景師、牧師先生の言葉より ー







展示風景 1

『石の音 17−1』




『石の音 16−9』

展示風景 2








『石の音07−4』
 2007, 2015, 2017
2007年の作品は石の色が賑やかすぎた。
その中央にある石の置かれていない空間が目に止まった。
そこから、まったく異なった静かな作品に変わった。





『石の音14−10』
 2013, 2014, 2015, 2017
石の色や大小のバランス、動きが難しい。
何度も石を取り換えながら、作った作品。
最初と最後のイメージは一貫して同じ。





『石の音 09−9』
 2009, 2015, 2017
初めに考えた石を使いながら、最初のイメージは残した。
しかし、石の方向性などを変えて、もっと密度のある画面にした。